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難波(なんば)の住環境について知っておこう

大阪ミナミエリアの中心地である難波(なんば)は都会的な街です。
駅周辺には商業施設が多く、なんばCITY、なんばパークス、なんばマルイ、高島屋などがあり、2018年には新たになんばスカイオがオープンしました。
難波は先進的な印象がありますが、昔は田畑や野原の多い街はずれでした。
その難波が栄え始めたのは江戸時代中期以降のことです。
その頃なんば駅周辺は難波新地と呼ばれており、徐々に飲食店が増えて見世物が流行り、船着場が近いことから多くの人が集まり発展を遂げました。
明治時代に入り1885年には日本最古の私鉄である旧阪堺鉄道難波駅が開業しますが、1912年にミナミの大火と呼ばれる大火事が起こり、10時間に及ぶ火災で周辺は焼けてしまいました。
この大火事を機に、難波を含めミナミの街並みは変移を遂げます。
焼け跡には千日通りが開通し、劇場や映画館などが建ちましたが、戦争の影響で再び焼け野原になります。
戦後に入り復興が始まると、飲食店や演芸関係の建物が増えます。
2000年以降、難波エリアは再開発が盛んになり、建物はますます増え現在の街並みとなりました。
駅周辺には大型複合施設や宿泊施設が増え、今後も新たな高層ビルが竣工する予定です。
次々と新しい飲食店や商業施設が出来る難波は観光、ショッピングに便利なお洒落な街として人気が高まっていますが、住環境はどのような特徴があるのでしょうか。
便利な町情報を交えながら、難波の住環境をご紹介します。

ビジネスでの利便性

観光のイメージが強い大阪ミナミエリアですが、難波周辺は商業エリアで交通拠点でもあり、ビジネスにも向いているといえます。
難波周辺にある企業数は約2000社にのぼります。
大阪で有名な食品メーカー蓬莱、飲食店の鳥貴族、つぼらや、産業機械のクボタ、南海電気鉄道などの幅広い企業の本社オフィスが難波にはあります。
駅周辺にはオフィスビルが多く、出張で訪れる機会もあるでしょう。

難波の交通事情も併せて確認しておきましょう。
遠方から大阪へアクセスするなら、新幹線と飛行機が主な移動手段になります。
大阪の新幹線停車駅は新大阪です。
新大阪から難波までのアクセスは地下鉄御堂筋線で約15分です。
難波は利用できる鉄道路線が多く、地下鉄御堂筋線・四つ橋線・千日線、南海電鉄、近鉄電車、JRがあります。
さらには大阪の主要ビジネスエリアに短時間で移動も可能です。
大阪の中心地である梅田・大阪は地下鉄御堂筋線なんば駅から約10分、心斎橋は地下鉄御堂筋線なんば駅から近く、約3分で出られますし、淀屋橋に出る場合も地下鉄御堂筋線を利用すると数分で到着できます。
天王寺に出るなら御堂筋線、JRが便利です。
いずれも所要時間は数分です。

難波は大阪市内のビジネスエリアにアクセスしやすい場所で非常に便利です。
日本橋駅も難波から徒歩圏内にあります。
飛行機を利用するなら伊丹空港(大阪国際空港)か関西国際空港になります。
難波から伊丹空港へ移動する手段は鉄道かバスです。
鉄道は乗り換えが必要ですが1時間弱で着きますし、最短で向かうならバスを利用して所要時間は40分弱です。
また関西国際空港へは、特急電車を利用すれば30分弱で到着できますし、バスでの移動であれば1時間以内で安く移動可能です。
アクセスの良さから、難波はビジネスでの利便性が高いエリアといえるでしょう。

飲食店の有名店はある!?

大阪といえば食い倒れの街ですが、食通を唸らせる名店が難波にはたくさんあります。
お馴染みの人気チェーン店も大阪らしさがありますが、折角なら地元の有名店で食を楽しみましょう。
法善寺横丁には難波の有名店が集まっています。
法善寺は水かけ不動尊が有名で様々なご利益をもたらしてくれると言われています。
石畳の路地を進むと浪速情緒が溢れており、名店が軒を連ねています。

まずは法善寺名物の夫婦善哉です。
夫婦善哉は明治時代に創業した老舗でぜんざいが人気です。
ぜんざいを注文すると一人前を2つのお椀に分けて提供してくれます。
これを夫婦やカップルで食べると幸せが訪れ、おひとり様には良縁を運んでくれるというジンクスがあります。

大阪といえば串揚げが美味しいイメージですが、串揚げは吟音とWasabiがおすすめです。
吟音は創作串揚げのお店で高級食材を使った多彩なネタが人気、Wasabiはミシュラン1つ星を獲得した名店です。
シャンパンバーのAWAが2階に併設されているので、お酒が好きな方には串揚げとお酒のどちらも楽しめるお店です。

ふぐを食べるならてっちりほていは如何でしょうか。
ふぐ料理専門店で天然ふぐをリーズナブルに楽しめます。
てっさ、てっちり、雑炊、ひれ酒など外せないメニューがセットになったコース料理がおすすめです。
その他にもおすすめしたいお店があります。
肉料理ならなんば高島屋にある福寿館がイチオシです。
黒毛和牛専門店で鉄板焼き、しゃぶしゃぶ、焼き肉を楽しめますし、ランチタイムはリーズナブルでボリュームもあるので、多くの人で賑わいます。
お子様向けのメニューもあり、ファミリーにも優しいお店です。
大阪名物のお好み焼きなら味乃屋があります。
キャベツをふんだんに使って焼き上げたお好み焼きは表面がこんがり、中はふわふわした食感で、人気の秘訣なのでしょう。
おすすめしたお店の他にも難波には数えきれないほど多くのお店があります。
昔ながらの老舗、期待の新星が集まっているエリアでグルメ好きには魅力的な場所でしょう。

教育施設や教育の視点

難波周辺の教育施設はどうでしょうか。
まず、乳幼児向けの教育施設です。
浪速区内には保育園・小規模保育施設が多く、ほとんどの施設で早朝保育を行っています。
幼稚園は公立幼稚園が2園、私立幼稚園が1園、公立幼稚園は日東幼稚園、立葉幼稚園の2ヵ所で、私立幼稚園は日本橋幼稚園です。
バス送迎の有無や預かり時間が園によって異なるので、ライフサイクルと教育方針が合う園を見つけるといいでしょう。
園庭開放や未就園児教室などの機会を上手く活用すると気に入った園が見つかりやすくなります。
難波には乳幼児向けの子育てサロンがあり、浪速区子ども・子育てプラザや近隣の集会所でサロンが開かれています。
未就学児向けにスペースが開放されていたり、イベントが催されているので、ママ友作りにも良いかもしれません。

小学校は駅から数分圏内の場所に3ヵ所、中学校は2ヵ所あります。
府内の私立小学校は15校、私立中学校が63校あります。
難波は鉄道利用に便利なエリアなので、通学にも便利なのです。
習い事についても大阪の中心地へ出やすい立地で、塾や予備校通いには困りません。
大阪で予備校が集まる主なエリアは梅田・大阪、天王寺です。
衛生授業や集団・個別指導など形態は様々ですが、実績ある有名予備校が集まっています。
難波にも難関大学受験向けの駿台、四谷学院があります。

子育て世代が注目したい子どもの遊び場も確認しておきましょう。
難波は都会的なエリアで遊び場には事欠きませんが、小さな子どもが遊べる場所として駅近くに元町中公園、浪花公園もあります。
規模は大きくありませんが、遊具が設置されているので、お散歩コースや遊び場に最適です。
春になると花見に地元住民が集まり、地域の公園として親しまれています。
難波は繁華街で治安が気になる方もいらっしゃいますが、居住エリアと繁華街で分けられているため、居住エリアは比較的閑静な住環境です。
ただし街中は車通りが多く、繁華街へアクセスできる範囲にあるため、子どもだけで遊びに行かないようにするなど注意は必要です。
家賃相場はやや高めですがファミリー層を中心に人気があります。

繁華街周辺の治安には気をつける

繁華街には多くの人が集まります。
人出が多い場所には様々なタイプの人が紛れ込んでいるため、やはり治安には気を付けなければなりません。
日中はスリや盗難被害に気を付けましょう。
女性の肩掛けカバンや上開きのバッグは狙われやすく危険です。
外ポケットも狙われやすいため、貴重品をカバンの外側に入れないようにしましょう。
自転車やバイクで通りすがる際に貴重品が盗られるケースが多いため、体の前面側で荷物を持つと予防につながります。
男性はリュックサックと後ろポケットの財布が狙われます。
リュックサックと後ろポケットは気が付かないうちに貴重品が抜き取られてしまいます。
盗難被害に遭うのは財布以外にも身分証明証や鍵などが含まれますが、悪用されると取り返しがつかないことになるので、貴重品を持ち歩く際はターゲットにされないことから対策しましょう。

繁華街ではマルチ商法や勧誘などの声掛けも多くなります。
儲け話や商品販売は落とし穴があると分かっていても、実際に話を聞くとその気になってしまうものです。
大阪では知らない人同士でも日常的に声をかけて世間話をします。
気さくな人が多いため、つい気が緩みますが、不要な声掛けははっきり断りましょう。
夜間気を付けたいエリアは歓楽街周辺です。
日中と夜間では通りの印象が一気に変わります。
飲食店や居酒屋、深夜営業のお店の営業がメインになるため、キャッチや客引きが増えますが、大阪では客引き条例があり、禁止区域では客引きや勧誘、客待ちを禁じています。
対象エリアはキタの梅田・北新地・大阪周辺、ミナミの心斎橋・難波周辺です。
取り締まりは年々強化されていますが、興味本位で近づかないようにしましょう。
罰則エリアが適用されない場所で上手く客引きをすることもあるので、用事などでやむを得ず夜間外出する際は要注意です。
過ごし方に気を付ければ、繁華街はショッピング・観光を楽しむのに最適な場所です。

全ての駅で繋がっている「なんばウォーク」

大阪にも東京駅や新宿駅のような地下街があります。
ミナミで有名な地下街といえばなんばウォークです。
なんばウォークは700m以上に及ぶ地下街です。
1975年に虹のまちとして開業し、1994年になんばウォークに改称されました。
なんばウォークは約240店舗ものテナントが入っている複合商業施設です。
テナントはファッション、飲食、リラクゼーション、携帯電話ショップ、保険、クリニック、薬局など様々です。
不定期でワークショップや抽選会、イベントの催しがあり、楽しみも盛りだくさんです。
地下は電波が届かなくて接続状況が不安定な場所が多く見受けられますが、なんばウォークは地下街でありながらWi-Fiも開通しているため、スマホ・タブレットの利用が可能です。

さらに交通拠点としても便利です。
なんとなんばウォークは難波周辺の駅につながっているのです。
利用できる駅は全9ヵ所。
地下鉄御堂筋線なんば駅・四つ橋線なんば駅・千日線なんば駅/日本橋駅、南海電鉄難波駅、近鉄電車難波線大阪難波駅/日本橋駅、JR難波駅、堺筋線日本橋駅です。
大阪の地下鉄とJR、その他在来線を利用できます。
駅名が紛らわしく出口がたくさんあると迷いそうですが、駅の方面を覚えておくと便利です。
なんばウォークは一番街、二番街、三番街の3つのゾーンに分けられています。
一番街・二番街は難波方面、三番街は日本橋方面です。
なんばウォークの近くにはOCAT(大阪シティエアターミナル)もあります。
OCATは関西国際空港、大阪国際空港へ発着するバス乗り場です。
多くの鉄道を利用できるだけでなく、バスも利用できるなんばウォーク周辺は交通拠点として便利で、ショッピングモールもあるため、買い出しや待ち合わせにもおすすめです。

まとめ

難波の住環境についてご紹介しました。
繁華街があるエリアは居住に向いていないイメージがありますが、治安の心配は過ごし方と物件の選び方次第で解消されることがほとんどです。
難波は交通の利便性が良くファミリー層にも人気のエリアで、滞在先としておすすめです。
なんばウォークを拠点に利用できる鉄道路線が複数あり、空港ターミナル行きのバスもOCATから発着しており、大阪の主要エリアに短時間で移動できるため、ビジネスでの出張や研修時の滞在先としても最適です。

住環境としては、繁華街で買い物がしやすく、駅周辺にはスーパーがたくさんあります。
新鮮な食品を扱う黒門市場からも近く、難波から徒歩でアクセスできます。
難波は飲食店も多く、食を満喫する楽しみがあります。
ファミリー世帯が注目したい教育環境にも恵まれています。
交通アクセスにも便利で、塾や予備校などの習い事も通いやすい環境です。

難波に住むメリットはたくさんありますが、デメリットを挙げるならやはり治安です。
繁華街周辺であることを意識しながら、生活することが大切です。
日中は盗難に遭わないように注意し、夜間はできるだけ繁華街に近づかないことが得策でしょう。
難波を滞在先にするなら、まずは物件選びに力を入れましょう。
駅からできるだけ近い物件を探すと理想的ですし、物件の防犯設備が充実しているとより安心です。
難波は実際に住んでみると住環境の良さを実感できるエリアです。
大阪に訪れる際は滞在先の候補に是非入れてみてください。

大阪ウィークリー・マンスリーマンション アスヴェル
監修者:株式会社アスヴェル マンスリー事業本部
2000年7月7日設立 大阪・京都を中心としたマンスリーマンションの運営会社
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