大阪マンスリー・ウィークリーマンションコラム

大阪の独特な文化を学ぼう

食い倒れの街、大阪

大阪は食い倒れの街と言われています。
「食いだおれ」とは、食べることに夢中になってお金をたくさんつぎ込んでしまう様を意味します。
「~だおれ」という言葉は地域性を示す表現で全国各地で使われます。
京都の「着だおれ」、神戸の「履きだおれ」、名古屋の「貯めだおれ」、香川の「賭けだおれ」、熊本の「議論だおれ」などがあります。
大阪が食い倒れの街と呼ばれる理由は大きく分けて2つあります。
1つ目は歴史的背景です。
江戸時代、大阪は天下の台所と呼ばれていました。
当時都は京都におかれていましたが、大阪は経済の中心地でした。
全国の藩が大阪に屋敷蔵を設け、各地から農産物と海産物が集まり食文化が栄えました。
2つ目は食に対する意識です。
大阪の食べ物はコストパフォーマンス性が高く、安くて美味しいのが当たり前と言われています。
飲食店は全体的にお店の雰囲気と見た目以上に提供する食事を重視する傾向があります。
下町らしいお店も数多くありますが、基本的にはずれることはありません。
店構えを良くするよりも、少しでも安くて美味しいものを提供できるように尽力するのが大阪の食文化です。
大阪は昔から料理人が修行する街としても有名です。
大阪の人はグルメ通で口コミが率直です。
有名な老舗、名店であっても油断はできません。
味が落ちるようなことがあれば、すぐに噂が広まってしまうからです。
客を料理でもてなして喜ばせたい一心で料理人たちは腕を磨きます。
行列が嫌いな大阪の人も食事が美味しいお店にはつい並んでしまうのも納得です。
大阪の食は地元民からも愛される絶品グルメです。

笑いにうるさい!?大阪のお笑い

大阪では二人寄れば漫才が始まると言われます。
会話が始まるとボケ、ツッコミの入ったユーモラスなやりとりが繰り広げられ、笑いが随所に見られます。
トークの切り返しが上手く、話にはオチがついているので、日常の会話もまるでコントのようです。
「大阪の人=面白い」という認識はあながち間違いではありません。
話し上手な人が実際に多く、初対面の人でもフレンドリーで馴染みやすい人ばかりです。
総体的に気さくで陽気な印象の人が多いでしょう。
もちろん、笑いのセンスには個人差があり、話すことが苦手な人もいます。
面白いことを話そうとして盛大にスベってしまうこともしばしばあります。
大阪ではスベってもボケとして拾ってもらえます。
少しオーバーなリアクションをしたり、話を大袈裟に盛ってしまうところも大阪の府民性です。
話し相手や聞き手が笑ってくれたら話は大成功です。
大阪の人と会話をする機会があれば、笑いをこらえずに素直にリアクションしてみましょう。
きっと喜んでもらえます。
お笑いに欠かせないのが独特のイントネーションと言葉遣いです。
俗に関西弁と呼ばれますが、関西弁という方言は存在しません。
地域ごとにイントネーション、アクセント、言葉に若干の違いがあります。
吉本新喜劇で使われる言葉は関西の標準と言っても過言ではありません。
大阪のお笑いは地元民からも親しまれています。
地元民は初対面の芸人さんでも友達や親戚、家族のように肩をたたき声をかけます。
大阪の人は芸人さんにお笑いの感想をストレートに伝えます。
芸が面白いときは盛り上がり、面白くないときは率直につまならいと言います。
笑いに厳しいかもしれませんが、本心では成功を願い頑張ってほしい気持ちで応援しています。
大阪の笑いは日常生活に欠かせないコミュニケーションの1つです。

商人の街でビジネスの基本を身につける

大阪はビジネスの街と言われます。
大阪のビジネスマンは商売上手でユーモアがあり話術にたけています。
本音で人と付き合う府民性も味方して、熱心な語りに引き込まれた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
大阪のビジネスで知っておくと便利な言葉を少しご紹介します。
商談や誘いで「考えときますわ」と返事をされることがあれば、基本的にお断りを意味します。
大阪の人はあからさまに拒絶したり、ハッキリと断るのが苦手です。
「行けたら行くわ」も同様のニュアンスで行かないときに使います。
商売の繁盛具合を表現する「ぼちぼちでんな」「あきまへんわ」も大阪でよく耳にする言葉です。
「ぼちぼちでんな」は商いの調子が比較的良いときに使います。
「あきまへんわ」は不景気な状況です。
「まいど」「まいどおおきに」は感謝を表す言葉です。
短い言葉ですが「いつも取引してくれてありがとう」という意味合いが込められています。
大阪の商売と言えば値切りも定番です。
「なんぼになる?」と大阪のおばちゃんが掛け合いしている場面を見たことはありませんか?
図々しく言い寄っているように思われがちですが、購買意欲が高まっている証拠です。
良いものを品定めして少しでも安く買おうとする大阪の人は節約家でもあります。
大阪で商売を始めて富を築き上げた人は多くいますが、成功を遂げた後も商売に勤しむ姿勢が見られます。
商売が繁盛しても出し渋りをするのは、手を緩めて失敗を招くことが許されないからです。
大阪の商人の精神は単純に儲けることを目的とせず、世間の人たちやお客様が満足して喜んでくれることを本質にしています。
お金のやりくりが上手で、支出すべきポイントの見極めも上手です。
「ケチ」に対して「しぶちん」という言葉があります。
「しぶちん」はお金の出し渋りをする意味で商売が上手くない様を表します。
ケチとしぶちんは似て非なる言葉なので、上手く使い分けましょう。
大阪は活気あふれる商人の街です。
大阪商人のスキルを学んでビジネスに生かしてみましょう。

まとめ

大阪の独特な文化をご紹介しました。
陽気で明るい大阪の人は思いやりが深く世話好きです。
初対面でも気さくで一度話し始めると止まりません。
会話をするうえで巨人の話は厳禁と言われますが、大阪の人は阪神が大好きです。
特定のチームをより好みしているわけではありません。
大阪の人は地元をこよなく愛し、同郷の人やチームを熱心に応援します。
郷土愛の深さは食、お笑い文化にも表れています。
大阪の食はコストパフォーマンスが抜群でつい欲張って食べたくなります。
食べ物が美味しいお店は地元民でにぎわいます。
お笑いにも馴染みが深い大阪では日常の一コマでユーモラスな会話が繰り広げられます。
コミュニケーション力が高い人が多く、ボケとツッコミのセンスは秀逸です。
会話を聞いているだけで思わず笑いがこみあげてくることでしょう。
大阪はビジネスの街でもあります。
商売気質である大阪の人たちは非常に合理的です。
大阪のビジネスは本質を大切にします。
ただ利益を上げるだけでなく、世間の人や購買者を喜ばせようとする姿勢が根本にあります。
良いものを少しでも安く買いたい消費者のニーズにも合致しています。
大阪の商売にはビジネスに役立つノウハウがたくさん隠れているので学んでみると良いでしょう。
大阪に滞在する際は観光に加えて、独自の文化性も合わせてお楽しみください。

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